幻の源六焼と呼ばれる、明治時代の大変な名陶「富永源六」の作品で、梅の木花が 染付吹墨の技法で施されています。底裏に『源六製』の在名です。寸法は、径16.5cm×高さ3.2cmです。輪花型の変形皿です。120年以上の時を経てきた 古いものですので、2枚とも経年の中で出来たヒビが真ん中あたりにございます。拡大画像でよくご確認ください。ヒビがあることをご納得の上での入札を宜しくお願いいたします。明治時代、有田にほど近い嬉野にあったこの「源六窯」は、明治後期から昭和初期までの短い期間しか作陶されておらず、作品の数も限られているため、「幻の源六焼」と言われております。※おてがる配送ゆうパックでの発送を予定しております。【参考】源六焼は、佐賀県嬉野市嬉野町の内野山地区で1888年頃に富永源六が創始、明治後期から大正期に製造され、国内外で高く評価されました。創始者の富永源六は、安政6年2月7日生まれで、瀬戸や京都などへ視察、技術を学び、国内向けの実用品や輸出用の磁器を作り、当時人気を博したといいます。絵付けをした上から透明の釉薬をかける「釉下彩(ゆうかさい)」という技法が用いられ、多彩な色合いが良好な状態で保たれるのが特徴。欧州の貴族らに愛され、国内外の博覧会で賞を獲得するなどしました。
