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商品情報
発売日
2004年09月
著者／編集
中島和子, 秋里信子
レーベル
おはなしフレンズ！
出版社
ポプラ社
発行形態
単行本
ページ数
126p
ISBN
9784591082485
商品説明
内容紹介
「世界のごりっぱおおかみたち」という本を読んだおおかみくん。
その本には、世界で活躍する立派なおおかみたちが紹介されていました。
歌手や科学者、医者、野球選手にケーキ屋さん…。
みんな、それぞれ、いかに立派かいかに活躍しているかがかかれています。
おおかみくんの頭に、パンパカパーン！とトランペットがなりひびきました。
「ぼくも「りっぱなおおかみ」になろう！
そして「世界のごりっぱおおかみたち」にのせてもらうんだ！」
そこで、ぴったりな仕事をみつけることにしたのでした。
おおかみくんがぴったりな仕事として選んだのは、
まずはコロッケ屋。
りっぱなコロッケ屋になるべくがんばりますが、一日で終了。
次は花屋。
「りっぱな花屋」になるべくはりきりますが、こちらもうまくいきません。
その次は本屋。
「りっぱな本屋」になるべく働きますが、やっぱり失敗。
おおかみくんはすっかりおちこんでしまいました。
そこへたぬきとけんかをしたきつねがやってきます。
ふたりの仲直りをみごと成功させたおおかみくん。
おおかみくんはとっても満足でした。
そこでおおかみくんはひらめくのです。
「みんなが喜び、ぼくが喜ぶ…ぼくにぴったりの仕事！
そしてぼくは…みんなに尊敬されるりっぱなおおかみ！」
その仕事とは、みんなの役に立つことをなんでもする「おやくだち屋」でした。
今までの仕事の失敗も、この仕事を成功するための必要のあることだったとさえ思えるほど、
おおかみくんは燃えていました。
実際に「おやくだち屋」は大繁盛でした。
最初は売り込みにいき、そこで仕事を自分でつくっていたのですが、
だんだんに評判が評判をよび、大人気の大忙しのおおかみくんになっていったのでした。
ところが、おおかみくんはだんだんに疲れていきます。
忙しすぎて、自分のことに目がいかなくなってきたのです。
ともだちと遊ぶこともしなくなりました。
さらに、困っているひとをただ助けようとして、仕事を頼んでいないと断られたことにショックを受け、
おおかみくんは、さみしくて情けなくて深い深いためいきをつき、
とうとう仕事を休んでしまいます。
おおかみくんは「おやくだち屋」を続けることができるのでしょうか。
それとも…。
自分と他人をみつめる、あたたかい物語。
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